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食品表示の読み方2026/06/09

添加物が少ない食品を選びたいときの食品表示の見方

添加物が少ない食品を選びたいときは、「無添加」などの目立つ表示だけでなく、原材料名欄や添加物欄を確認することが大切です。この記事では、食品添加物の表示を見る場所、同じカテゴリの商品で比較する方法、無添加・不使用表示を見るときの注意点を、消費者向けにわかりやすく解説します。

はじめに

食品を買うときに、添加物が少ない食品を選びたい、子どもに食べさせるものは表示を確認したい、原材料がシンプルな商品を選びたい、と考える人は多いと思います。食品表示を見る習慣がある人ほど、原材料名欄に並ぶ「調味料(アミノ酸等)」「乳化剤」「香料」「pH調整剤」などが気になることがあります。

ただし、食品を選ぶときに大切なのは、添加物を必要以上に怖がることではありません。食品表示で何が使われているかを確認し、自分が納得して商品を選ぶことです。

この記事では、添加物が少ない食品を選びたいときに、食品表示のどこを見ればよいか、どのように商品を比べればよいかを整理します。

この記事は食品表示を読むための一般的な解説です。個別商品の安全性、適法性、健康影響を判定するものではありません。購入前・喫食前には、必ず手元の商品の現物表示を確認してください。

まず結論:目立つ表示より、一括表示を見る

添加物が少ない食品を選びたいときに、まず確認したいのは、パッケージ表面の大きな文字ではなく、裏面や側面にある一括表示です。

パッケージ表面には、無添加、添加物不使用、保存料不使用、着色料不使用、香料不使用、化学調味料不使用などの表示があることがあります。これらは商品を選ぶときの手がかりになりますが、それだけで判断するのは不十分です。

「保存料不使用」と書かれていても、保存料以外の添加物が使われている場合があります。「無添加」と書かれていても、何が無添加なのかを確認する必要があります。

  • 表面の無添加・不使用表示を見る
  • 何が無添加・不使用なのかを確認する
  • 原材料名欄の「/」の後ろを見る
  • 添加物欄がある場合はそこを見る
  • 同じ種類の商品と見比べる

添加物はどこに表示されているか

食品添加物は、原材料と区分して表示されます。主な表示方法は、原材料名欄の「/」の後ろに表示される場合と、「添加物」欄に分けて表示される場合です。

添加物表示の読み分け

まず「どこに書かれているか」、次に「どの形で表示されているか」を見ます。

表示場所 1

原材料名欄の「/」の後ろ

表示場所 2

「添加物」欄として別に表示

物質名

かんすい、クエン酸、トレハロースなど、添加物名そのものを確認します。

用途名+物質名

保存料(ソルビン酸K)のように、用途名と具体名を分けて読みます。

一括名

香料、酸味料、乳化剤など、まとまりの名称として表示される場合があります。

添加物表示は、原材料名、アレルゲン表示、栄養成分表示とあわせて確認すると商品の特徴を読み取りやすくなります。

1. 原材料名欄の「/」の後ろに表示される場合

原材料名欄に「小麦粉、砂糖、植物油脂/膨張剤、香料」と表示されている場合、基本的には「/」の前が原材料、「/」の後ろが添加物として読めます。

表示部分読み方
小麦粉、砂糖、植物油脂原材料
膨張剤、香料添加物

「/」がある場合は、まずその後ろに何が書かれているかを確認します。添加物が少ない食品を選びたい人にとって、「/」の後ろは重要な確認ポイントです。

2. 「添加物」欄に分けて表示される場合

商品によっては、「原材料名」と「添加物」が別々の欄に分かれていることがあります。

項目表示例
原材料名小麦粉、砂糖、植物油脂
添加物膨張剤、香料

この場合は、「添加物」欄に書かれているものを確認します。原材料名欄に「/」があるか、「添加物」という別欄があるかをまず見ると分かりやすいです。

「添加物が少ない」とはどう考えるか

「添加物が少ない食品」と聞くと、添加物の数が少ない食品をイメージする人が多いと思います。確かに、表示されている添加物の数を見ることは一つの目安になります。

ただし、数だけで食品の良し悪しを判断するのは難しいです。理由は、食品の種類によって、使われやすい添加物や表示のされ方が違うからです。

食品の種類確認したい表示
菓子膨張剤、香料、乳化剤、着色料など
即席めんかんすい、調味料、酸化防止剤など
惣菜pH調整剤、調味料、グリシンなど
飲料酸味料、香料、甘味料、着色料など
パン乳化剤、イーストフード、香料など
加工肉発色剤、保存料、リン酸塩など

添加物が少ない食品を選びたい場合は、まったく違う食品同士を比べるより、同じカテゴリの商品同士で比べる方が現実的です。

同じカテゴリの商品で比べる

添加物表示を比べるときは、同じ種類の商品で見比べると分かりやすくなります。食パン同士、スナック菓子同士、カップ麺同士、レトルトカレー同士、ドレッシング同士、冷凍食品同士などで比べると、原材料名や添加物表示の違いが見えやすくなります。

例として、架空のスナック菓子を比べてみます。

商品原材料名・添加物表示の例
商品Aじゃがいも、植物油脂、食塩
商品Bじゃがいも、植物油脂、食塩/調味料(アミノ酸等)、香料
商品Cじゃがいも、植物油脂、粉末しょうゆ/調味料(アミノ酸等)、香料、甘味料(ステビア)

このように並べると、どの商品にどのような添加物が表示されているかを比べやすくなります。ただし、添加物が少ないから必ず良い、多いから必ず悪い、という意味ではありません。あくまで、自分が納得して商品を選ぶための確認方法です。

「無添加」「不使用」表示だけで選ばない

添加物が少ない食品を選びたい人は、「無添加」「添加物不使用」という表示に目が向きやすいと思います。ただし、これらの表示を見るときは注意が必要です。

表示例確認したいこと
無添加何が無添加なのか
添加物不使用どの範囲の添加物を使っていないのか
保存料不使用保存料以外の添加物はどうか
着色料不使用着色料以外の添加物はどうか
香料不使用香料以外の添加物はどうか
甘味料不使用甘味料以外の添加物はどうか

保存料不使用と書かれていても、香料や乳化剤などが使われている場合があります。着色料不使用と表示されていても、甘味料や酸味料などが使われている場合があります。目立つ表示だけではなく、原材料名欄や添加物欄をあわせて確認してください。

「添加物が少ない=安全」とは限らない

添加物が少ない食品を選びたいという考え方は、食品選びの一つの基準になります。しかし、「添加物が少ないから安全」「添加物が多いから危険」と単純に判断するのは避けた方がよいです。

確認する項目見るポイント
原材料名何を中心に作られているか
添加物表示どのような添加物が表示されているか
アレルゲン表示食物アレルギーに関係する表示
栄養成分表示熱量、脂質、炭水化物、食塩相当量など
保存方法常温、冷蔵、冷凍など
期限表示賞味期限、消費期限など
開封後の取扱い開封後は早めに食べる必要があるか

たとえば、添加物が少ない食品でも、アレルゲンが含まれていればアレルギーのある人には注意が必要です。また、添加物が少なくても、脂質や食塩相当量が気になる食品もあります。

原材料がシンプルかを見る

添加物が少ない食品を選びたい人は、原材料名の分かりやすさも一つの目安になります。たとえば「じゃがいも、植物油脂、食塩」のような表示は、使われている原材料が比較的分かりやすいです。

一方で、即席めんのように「油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス)、スープ(食塩、糖類、粉末しょうゆ)/調味料(アミノ酸等)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)」のような表示では、複合原材料や添加物が多く含まれている場合があります。

原材料名が長いから悪いというわけではありません。内容を理解したい場合は、先頭の原材料、括弧の外側にある大きなまとまり、括弧内の内訳、「/」の後ろの添加物、という順に見ると整理しやすくなります。

保存方法や期限表示も確認する

添加物が少ない食品を選ぶときは、保存方法や期限表示も確認してください。特に、保存料不使用と表示されている食品では、保存方法や開封後の取扱いが重要になる場合があります。

確認したいこと表示で見る場所
常温保存か保存方法欄
要冷蔵か保存方法欄
要冷凍か保存方法欄
開封後は早めに食べる必要があるか注意書き、保存方法欄
賞味期限か期限表示
消費期限か期限表示

ここで注意したいのは、保存料不使用だから危ない、という意味ではないことです。保存料の有無だけで判断するのではなく、保存方法や期限表示を含めて確認することが大切です。

子どもや家族の食品を選ぶとき

子どもや家族の食品を選ぶときに、添加物が少ないものを選びたいと考える人も多いと思います。その場合も、添加物が少ないかだけで判断するのではなく、表示全体を見て選ぶことが大切です。

特に確認したいのは、原材料名、添加物表示、アレルゲン表示、栄養成分表示、保存方法、期限表示、食べる量や頻度です。菓子であれば添加物だけでなく、砂糖、植物油脂、小麦粉、脂質、炭水化物も確認したい項目です。即席めんであれば、油揚げめん、スープ、脂質、食塩相当量も確認すると、商品の特徴が分かりやすくなります。

添加物が少ない食品を選びたいときのチェックリスト

買い物中にすべてを細かく見るのは難しいため、次の順番で確認すると実用的です。

確認すること見る場所
何の商品か名称、商品名、カテゴリ
原材料はシンプルか原材料名欄
添加物はどこにあるか「/」の後ろ、添加物欄
何が無添加・不使用か表面表示、説明文
アレルゲンはあるか原材料名末尾、アレルゲン表示
食塩や脂質は多くないか栄養成分表示
保存方法に注意が必要か保存方法、期限表示

最低限、「/」の後ろまたは添加物欄、無添加・不使用が何を指しているか、アレルゲンと保存方法の3つだけでも確認すると、表面のイメージだけで選ぶより商品を理解しやすくなります。

食品表示画像データベースで確認できること

食品表示画像データベースでは、実際の商品ラベル画像を見ながら、原材料名、添加物、アレルゲン、栄養成分表示を確認できます。添加物が少ない食品を選びたい場合は、同じカテゴリの商品ページを見比べると、原材料名や添加物表示の違いが分かりやすくなります。

ただし、商品はリニューアルされることがあります。掲載情報は、撮影時点・投稿時点の表示例です。購入前・喫食前には、必ず手元の現物表示を確認してください。

商品ページを探す実際の一括表示画像と整理された食品表示情報を確認できます。食品表示情報を検索する商品名、カテゴリ、原材料名、アレルゲンなどから食品表示情報を探せます。無添加表示の見方も読む無添加や添加物不使用の表示を見るときの注意点を整理しています。添加物は体に悪い?も読む添加物が気になるときに、食品表示でどこを確認すればよいかを確認できます。食品添加物とは?も読む添加物の基本、表示場所、用途名・物質名・一括名の違いを整理しています。調味料(アミノ酸等)の見方も読む食品表示でよく見かける調味料(アミノ酸等)の読み方を整理しています。原材料名と添加物表示の見方も読む「/」の前後で原材料と添加物を分けて読む方法を確認できます。アレルゲン表示の見方も読む家族の食品を選ぶときに重要なアレルゲン表示の確認方法を整理しています。栄養成分表示の見方も読む脂質、炭水化物、食塩相当量などもあわせて確認できます。

よくある疑問

添加物が少ない食品の方が安全ですか?

添加物が少ないことは、食品選びの一つの基準になります。ただし、添加物が少ないから必ず安全、添加物が多いから危険とは単純に判断できません。原材料名、アレルゲン表示、栄養成分表示、保存方法もあわせて確認してください。

「無添加」と書かれていれば添加物は使われていないのですか?

そうとは限りません。何が無添加なのかを確認する必要があります。保存料不使用、着色料不使用など、特定の添加物についての表示である場合もあります。

添加物の数を数えればよいですか?

数を見ることは一つの目安になりますが、それだけで食品の良し悪しを判断するのは難しいです。同じカテゴリの商品同士で、原材料名や栄養成分表示も含めて比較すると分かりやすくなります。

原材料が短い食品を選べばよいですか?

原材料名が短い食品は内容を理解しやすい場合があります。ただし、短いから必ず良い、長いから悪いとは限りません。アレルゲン、栄養成分表示、保存方法などもあわせて確認してください。

まとめ

添加物が少ない食品を選びたいときは、パッケージ表面の「無添加」「不使用」表示だけで判断しないことが大切です。まず、原材料名欄の「/」の後ろや、「添加物」欄を確認しましょう。

また、「保存料不使用」「着色料不使用」などの表示は、特定の添加物を使っていないことを示す場合があります。ほかの添加物が使われているかどうかは、一括表示で確認する必要があります。

添加物が少ないかどうかを見るときは、同じカテゴリの商品同士で比べると分かりやすくなります。あわせて、原材料名、アレルゲン表示、栄養成分表示、保存方法、期限表示も確認すると、食品の特徴をより理解しやすくなります。

食品表示は、商品を選ぶための大切な情報です。添加物を怖がりすぎるのではなく、何が表示されているかを確認し、自分が納得して食品を選ぶ手がかりにしてみてください。

参照した情報源

消費者庁「食品添加物表示に関する情報」

消費者庁「食品添加物表示に関するマメ知識」

消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」

消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の啓発チラシ・ポスター

消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の10類型イラスト

消費者庁「食品表示基準について 別添 添加物関係」

消費者庁「食品表示基準Q&A 第4章 添加物」