製造所固有記号とは?「+」の意味と製造所の調べ方
食品の「+AA」などの記号から、製造所を調べられます。実物ラベルで記号の場所を確かめ、消費者庁の検索の使い方と、見つからないときの確認先を順に見ていきます。
食品のパッケージにある「+AA」などは、製造所を表す製造所固有記号です。製造所の名称や所在地の表示に代えて使われ、消費者庁のデータベースで届出情報を調べられます。
制度・検索方法の最終確認日:2026年9月6日。写真は登録時点の表示例です。商品のリニューアルもあるため、調べる際は手元のパッケージを使ってください。
製造所固有記号を検索する手順
記号だけでも検索できます。ただし、別の会社が同じ記号を使っていることがあるため、検索結果はラベルにある会社名と併せて確かめます。商品名を入力する欄はありません。
図1 「+AA」と書かれていた場合の調べ方
- 1
「+」を除き、AAを入力
「製造所固有記号」欄は完全一致で検索されます。AAは操作を説明するための架空の記号です。
- 2
ラベルにある会社名を入力
「製造者又は販売者」欄に入力します。会社名は部分一致で検索でき、「株式会社」などは省けます。
- 3
結果の会社名・住所・記号を照合
手元の表示と一致する届出を確認し、その結果にある製造者の名称と製造所の所在地を読みます。
検索画面の「住所」は、調べたい工場の住所ではなく、ラベルに表示された製造者・販売者の住所を入力する欄です。会社名で絞りきれないときに使えます。住所は先頭の文字から一致する情報を検索します。
入力項目と検索結果の読み方は、消費者庁の検索マニュアル(本文5・7頁)(新しいタブで開きます)で確認できます。同じ記号を他社が使えることは、食品表示基準Q&A「固有記号-35」(新しいタブで開きます)に示されています。
記号はどこにある?実物のラベルで探す
まず、一括表示の「製造者」「販売者」などの欄を見ます。会社名の近くに記号がある商品もあれば、「賞味期限の後に記載」のように、別の場所を案内している商品もあります。

この写真の下部には、「製造所固有記号は表面の賞味期限の後に記載。」とあります。ここで分かるのは記号を探す場所です。記号そのものはこの写真に写っていないため、表面も見なければ製造所は調べられません。
シャウエッセンの商品詳細と登録画像を見る。この画像から製造所、製造工程、商品の法令適合性を判定するものではありません。
底面、フタ、袋の端などに英数字が並んでいても、それだけで製造所固有記号とは判断できません。期限やロット番号、JANコードとは役割が違うので、表示場所の案内と合わせて読みます。
「+」の意味と、記号の読み方
2016年4月に始まった制度では、製造所固有記号の先頭に「+」を付けます。これは旧制度の記号と区別するための目印で、記号本体には含まれません。そのため公式検索では「+」を入力しません。消費者庁の案内(新しいタブで開きます)、Q&A「固有記号-36・37」(新しいタブで開きます)で確認できます。
| パッケージの表示 | 入力する記号 |
|---|---|
| +AA | AA |
| +A1 | A1 |
一方、古い制度で表示された、賞味期限が長い食品などが手元に残っていることもあります。「+」が見当たらない場合は、期限や番号を見間違えていないか確かめ、不明な点は商品に記載された問い合わせ先へ確認してください。
検索しても見つからないときは
結果が出ないときは、入力方法と届出の履歴を順に確認します。見つからないことだけを理由に、製造場所が不明な商品、あるいは問題のある商品とは判断できません。
- 確認するところ
- 記号の入力
- 試すこと
- 「+」を除き、英字と数字の読み違いや余分な空白がないか確認する。
- 確認するところ
- 会社名
- 試すこと
- パッケージの製造者・販売者名を使う。「株式会社」等を省き、会社名の一部で検索する。
- 確認するところ
- 過去の届出
- 試すこと
- 「履歴を含めて検索」にチェックを入れて調べる。
- 確認するところ
- それでも見つからない
- 試すこと
- 記号と一括表示、期限が読める写真を用意し、商品に書かれた窓口へ問い合わせる。
| 確認するところ | 試すこと |
|---|---|
| 記号の入力 | 「+」を除き、英字と数字の読み違いや余分な空白がないか確認する。 |
| 会社名 | パッケージの製造者・販売者名を使う。「株式会社」等を省き、会社名の一部で検索する。 |
| 過去の届出 | 「履歴を含めて検索」にチェックを入れて調べる。 |
| それでも見つからない | 記号と一括表示、期限が読める写真を用意し、商品に書かれた窓口へ問い合わせる。 |
検索マニュアル(本文7頁)(新しいタブで開きます)では、廃止された届出は、廃止年の翌年度から数えて5年経過すると検索結果に表示されなくなるとされています。データベースで古い記号を確認できない場合も、手元の商品について事業者へ問い合わせる方法があります。
問い合わせるときは、商品名・味・容量、製造所固有記号、賞味期限または消費期限を伝えると、手元の商品を特定しやすくなります。商品名は、公式データベースの検索条件ではなく、事業者に商品を伝えるために使います。
製造所固有記号が使われる理由
同じ商品を複数の工場で作る場合、工場ごとの名称や所在地を記載する代わりに、記号で製造所を表せる仕組みです。使用には消費者庁への届出が必要で、原則として同一製品を2か所以上の製造所で製造する場合に使えます。制度上の条件は消費者庁「製造所固有記号制度」(新しいタブで開きます)に掲載されています。
記号は商品ごとに付ける番号ではありません。また、同じ「AA」でも会社が違えば、同じ工場を指すとは限りません。会社名と記号をひと組として読む理由はここにあります。Q&A「固有記号-35・38・40」(新しいタブで開きます)
製造所を伏せたままにするための制度でもありません。消費者向けの加工食品等で使用する場合には、問い合わせ先、製造所情報を掲載したウェブサイト、製造所の一覧などによって、製造所の情報を確認できるようにする取扱いがあります。Q&A「固有記号-12〜16」(新しいタブで開きます)
販売者の住所と、製造した工場の住所は別
販売者として書かれた会社が、別の会社の工場へ製造を委託している場合があります。販売者名の横に記号があるからといって、販売者の本社で製造したという意味ではありません。
会社名の欄で迷ったら、販売者・製造者・加工者の違いも確認してください。表示に責任を持つ事業者と、実際に製造した場所を分けて読めます。
手元の表示と照合してから、製造所を確認する
調べ終えたら、検索結果の会社名・住所・記号が、手元の商品と一致しているかをもう一度確かめます。ネット上の写真や以前買った商品の記号を、今ある商品にそのまま当てはめないでください。
製造所が分かっても、その情報だけで商品の安全性、原材料の産地、アレルギーのある人が食べられるかどうかは判断できません。必要な情報は現物表示とメーカーの案内で確認します。
表示のどこを見るか練習したい方は、商品表示データベースや商品検索で登録画像を見比べられます。表示全体の読み方は食品表示の見方へ。登録画像は過去の表示例で、すべての商品・製造所を網羅するものではありません。
参照した公的資料
消費者庁:製造所固有記号制度・公式検索の案内(新しいタブで開きます)
製造所固有記号制度届出データベース操作マニュアル・検索編(2025年4月1日版)(新しいタブで開きます)
食品表示基準Q&A・製造所固有記号(2026年4月1日改正)(新しいタブで開きます)
消費者庁:食品表示法・食品表示基準、通知・Q&A(新しいタブで開きます)
資料の確認日:2026年9月6日。記事の公開日・更新日はページ上部に記載しています。この記事は表示を読むための一般的な案内であり、個別商品の製造所や法令適合性を保証するものではありません。事業者が記号を使用するときは、最新の制度資料と個別の条件を確認してください。