作る人向け:食品表示の作り方公開 2026/09/02更新 2026/09/02食品事業者向け
食品表示ラベルの作り方|必要項目と作成手順を実例付きで解説
初めて包装食品を販売する方向けに、食品表示ラベルを作る前に集める資料、一括表示の必要項目、原材料・添加物・アレルゲンの整理、作成手順と販売前の確認事項を、実際の商品表示を見ながら解説します。
著者・監修: 食品表示ラベルナビ編集部
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惣菜パン作るときの確認商品名ではなく、食品の内容を示す一般的な名称か - 表示項目
- 原材料名・添加物
- 実際の表示
- 小麦粉(国内製造)…/加工デンプン、乳化剤…
- 作るときの確認
- 配合順、複合原材料、原料原産地、添加物の区分が合っているか
- 表示項目
- アレルゲン
- 実際の表示
- 一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む
- 作るときの確認
- 規格書までさかのぼり、対象品目を漏れなく拾ったか
- 表示項目
- 内容量
- 実際の表示
- 1個
- 作るときの確認
- 実際の販売単位と一致しているか
- 表示項目
- 消費期限
- 実際の表示
- 表面に記載
- 作るときの確認
- 日付の場所が消費者に分かり、保存条件と整合しているか
- 表示項目
- 保存方法
- 実際の表示
- 直射日光、高温多湿を避けて保存
- 作るときの確認
- 期限設定の前提となる保存条件と一致しているか
- 表示項目
- 表示責任者
- 実際の表示
- フジパン株式会社・住所
- 作るときの確認
- 表示内容に責任を持つ事業者の名称と住所か
- 表示項目
- 製造所
- 実際の表示
- 消費期限の下に製造所固有記号
- 作るときの確認
- 実際の製造場所をどの方法で示すか確認したか
| 表示項目 | 実際の表示 | 作るときの確認 |
|---|
| 名称 | 惣菜パン | 商品名ではなく、食品の内容を示す一般的な名称か |
| 原材料名・添加物 | 小麦粉(国内製造)…/加工デンプン、乳化剤… | 配合順、複合原材料、原料原産地、添加物の区分が合っているか |
| アレルゲン | 一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む | 規格書までさかのぼり、対象品目を漏れなく拾ったか |
| 内容量 | 1個 | 実際の販売単位と一致しているか |
| 消費期限 | 表面に記載 | 日付の場所が消費者に分かり、保存条件と整合しているか |
| 保存方法 | 直射日光、高温多湿を避けて保存 | 期限設定の前提となる保存条件と一致しているか |
| 表示責任者 | フジパン株式会社・住所 | 表示内容に責任を持つ事業者の名称と住所か |
| 製造所 | 消費期限の下に製造所固有記号 | 実際の製造場所をどの方法で示すか確認したか |
この表示は、原材料と添加物を「/」で分け、アレルゲンを原材料名欄の最後にまとめています。期限は一括表示の中に日付を入れず、「表面に記載」と場所を案内しています。ピザパンの商品ページで登録画像を見る
要約
- ラベル作成の前に、レシピ・配合表、原材料規格書、製造者や販売者の情報をそろえる。
- 容器包装された一般用加工食品の基本項目を作り、食品固有の追加事項と省略規定を別に確認する。
- 原材料名は配合順、添加物は原材料と明確に区分し、アレルゲンや原料原産地も根拠資料から拾う。
- 期限表示は類似商品の日付を写さず、商品の特性・包装・保存条件に応じた科学的・合理的な根拠で設定する。
- 表示案ができたら、元資料との照合と、実際の包材に載せた状態での確認を分けて行う。
食品表示ラベルとは
食品表示ラベルは、食品を販売するときに、名称、原材料、期限、保存方法、事業者情報、栄養成分などを消費者へ伝える表示です。日本では食品表示法に基づく食品表示基準が中心となり、容器包装の見やすい場所へ、定められた方法で表示します。一般に「一括表示」と呼ばれる枠だけでなく、栄養成分表示、期限の印字、アレルギーに関する注意書きなど、容器包装全体を合わせて確認します。
食品表示ラベルを作る前に用意するもの
表示案は、レシピだけでは完成しません。仕入れ原料の中身や添加物、製造場所、期限設定の前提まで分かる資料をそろえてから作り始めます。資料が不足したまま先にラベルを印刷すると、後から原材料名やアレルゲンを直すことになりやすいためです。
レシピ・配合表
試作メモではなく、実際の製造単位で使う原材料名と使用量が分かる配合表を用意します。原材料名は原則として使用した重量の割合が高い順に並べるため、計量できる形が必要です。トッピング、離型油、たれ、別添品なども、表示検討から漏らさないようにします。
原材料規格書
小麦粉や砂糖のような単一原料だけでなく、ソース、チョコレート、ハム、調味液などの加工原料は、構成原材料、添加物、アレルゲン、原産地を規格書で確認します。仕入先の商品ラベルだけでは、キャリーオーバーや加工助剤を含む判断に必要な情報が足りない場合があります。不明点は仕入先へ確認し、その回答も保存します。
製造者・販売者情報
表示内容に責任を持つ事業者の名称・住所と、実際に製造または加工した場所を整理します。自社工房で作る、委託工場で作る、仕入れた輸入食品を販売するなど、取引と製造の形で表示が変わります。個人事業主でも、誰が表示責任者で、どこが製造所かを曖昧にしないことが必要です。
作成前にそろえる資料
- 確定したレシピ・配合表と製造工程
- すべての仕入れ原料の最新規格書
- 包材の材質、内容量、表示可能面積が分かる情報
- 表示責任者、製造所・加工所、委託先の正式な名称と住所
- 賞味期限または消費期限と保存方法を設定した根拠
- 栄養成分の分析結果または計算根拠
加工食品ラベルで確認する基本項目
次は、容器包装された一般用加工食品で確認する基本項目です。すべての食品に同じ項目を機械的に並べれば完成するわけではありません。食品固有の追加表示、輸入品の原産国名、表示可能面積などによる省略規定もあるため、基本項目を作る→商品固有のルールを確認するの順で進めます。
図解2 一括表示と周辺表示を作るときの基本項目- 項目
- 名称
- 表示する内容
- 食品の内容を示す一般的な名称
- 主な根拠資料
- 食品の定義、個別品目の表示ルール
- 項目
- 原材料名・添加物
- 表示する内容
- 配合順の原材料と、区分した添加物
- 主な根拠資料
- 配合表、原材料規格書
- 項目
- 原料原産地・原産国名
- 表示する内容
- 国内製造品の対象原料の原産地、または輸入完成品の原産国
- 主な根拠資料
- 規格書、仕入記録、輸入書類
- 項目
- 内容量
- 表示する内容
- 販売する正味量や個数
- 主な根拠資料
- 充填量、包装仕様
- 項目
- 賞味期限・消費期限
- 表示する内容
- 設定根拠に基づく期限
- 主な根拠資料
- 自社の保存試験等を中心とする期限設定資料。類似品情報は補助資料
- 項目
- 保存方法
- 表示する内容
- 期限を保証する保存条件
- 主な根拠資料
- 製品特性、保存試験、法令上の保存基準
- 項目
- 表示責任者・製造所
- 表示する内容
- 責任を持つ事業者と実際の製造・加工場所
- 主な根拠資料
- 登記・届出情報、委託契約、製造記録
- 項目
- アレルゲン
- 表示する内容
- 原材料・添加物に由来する対象品目
- 主な根拠資料
- 全原料の規格書、製造工程
- 項目
- 栄養成分表示
- 表示する内容
- 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量など
- 主な根拠資料
- 分析結果または合理的な計算根拠
| 項目 | 表示する内容 | 主な根拠資料 |
|---|
| 名称 | 食品の内容を示す一般的な名称 | 食品の定義、個別品目の表示ルール |
| 原材料名・添加物 | 配合順の原材料と、区分した添加物 | 配合表、原材料規格書 |
| 原料原産地・原産国名 | 国内製造品の対象原料の原産地、または輸入完成品の原産国 | 規格書、仕入記録、輸入書類 |
| 内容量 | 販売する正味量や個数 | 充填量、包装仕様 |
| 賞味期限・消費期限 | 設定根拠に基づく期限 | 自社の保存試験等を中心とする期限設定資料。類似品情報は補助資料 |
| 保存方法 | 期限を保証する保存条件 |
名称
名称は、商品名ではなく食品の内容を表す項目です。「焼菓子」「そうざい」「米菓」など、一般的な名称を使う食品もあれば、食品表示基準の別表などで名称の表示方法が決まる食品もあります。商品カテゴリを最初に確定し、そのカテゴリの個別ルールを確認します。
原材料名・添加物
原材料は原則として使用重量割合の高い順に表示します。複合原材料は名称の後ろに構成原材料を括弧書きするのが基本ですが、省略できる場合もあります。添加物は原材料と明確に区分し、「/」の後ろや独立した添加物欄に表示します。物質名だけでなく、用途名の併記、一括名、簡略名などが認められる場合があるため、規格書の名称をそのまま写す前に表示可能な名称を確認します。原材料と添加物の区切り方を詳しく読む
原料原産地
国内で製造・加工した一般用加工食品では、原則として重量割合が最も高い原材料の原産地を表示します。その原材料自体が加工食品なら、原則として製造地を表示します。一方、輸入した完成品では「原料原産地名」ではなく「原産国名」を表示します。国名の並べ方や「又は表示」などには条件があるため、仕入先と時期で産地が変わる商品は特に注意します。
内容量
内容量は、実際に販売する正味量を、g、mL、個、枚など、その食品に適用される単位で表示します。計量法上の特定商品に該当する場合は、法定計量単位による表示や量目公差も確認が必要です。個包装を含む商品の総量と個数をどう示すかも、食品と販売形態のルールに沿って決めます。試作品の量ではなく、製造時の管理値と最終包材を一致させます。
賞味期限・消費期限
品質が急速に劣化しやすい食品には消費期限、それ以外の食品には賞味期限を表示します。日付は、商品の原材料、製造方法、包装、保存条件などを踏まえ、科学的・合理的な根拠で設定します。一括表示の枠外へ印字する場合は、「枠外上部に記載」など、消費者が場所を確認できるようにします。
保存方法
保存方法は、表示した期限を保てる条件と一致させます。「10℃以下」「−18℃以下」「直射日光、高温多湿を避ける」など、商品特性と流通実態に合う内容にします。法令上の保存基準がある食品はその基準に従います。常温保存で特段の注意がない場合など省略できるケースもありますが、定型文を入れる・外すだけで判断しません。
表示責任者・製造所
表示責任者は表示内容に責任を持つ食品関連事業者で、製造所は実際に食品を製造した場所です。製造品では製造所所在地と製造者名、加工品では加工所所在地と加工者名、輸入した完成品では輸入者の営業所所在地と名称を整理します。「販売者」を表示すれば製造場所を書かなくてよい、という関係ではありません。委託製造や共同工場では、表示責任者と製造所を分けて整理します。製造所固有記号は自由な社内略号ではなく、利用条件と届出があります。販売者・製造者・加工者の違いを実例で読む
アレルゲン
アレルゲンは、原材料と添加物の規格書を確認して拾います。原則は、原材料の直後に「(○○を含む)」、添加物の直後に「(○○由来)」と表示する個別表示です。個別表示が難しい場合などに一括表示を使い、原材料名欄などの最後へ「(一部に○○を含む)」と、この食品に含まれる対象をまとめます。個別表示と一括表示は組み合わせません。2026年4月1日にカシューナッツが義務表示の特定原材料へ追加され、経過措置は2028年3月31日までです。新しく表示を作るときは現行の9品目で確認し、推奨表示の対象へ追加されたピスタチオを含め、古い一覧を使わないようにします。
栄養成分表示
容器包装された一般用加工食品では、原則として熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の基本5項目を表示します。「100g当たり」「1個当たり」などの単位も必要です。一定の小規模事業者、表示可能面積がおおむね30cm²以下の場合、栄養の供給源として寄与が小さい食品などには省略規定がありますが、単純なラベル面積やパッケージの見た目だけでは判断できません。自社商品が食品表示基準の条件に該当するかを確認せずに省略しないでください。分析値または合理的な計算値を用い、必要な根拠資料を保存します。
食品表示ラベルを作る手順
作業は、文章をきれいに整えることから始めません。食品の分類と根拠資料を先に確定し、表示案、例外確認、包材確認の順で進めると、手戻りを減らせます。
図解3 資料集めから販売前確認までの8ステップ- 順番
- 01
- 作業
- 食品の分類と販売方法を決める
- 完了の目安
- 一般用・業務用、加工食品・生鮮食品、国内製造・輸入などを整理した
- 順番
- 02
- 作業
- 配合表と規格書をそろえる
- 完了の目安
- すべての原料、別添品、添加物、アレルゲンの根拠がある
- 順番
- 03
- 作業
- 基本の表示項目を並べる
- 完了の目安
- 名称から栄養成分まで、必要項目の骨組みを作った
- 順番
- 04
- 作業
- 原材料・添加物・原産地を書く
- 完了の目安
- 配合順、複合原材料、表示名称、区分を確認した
- 順番
- 05
- 作業
- アレルゲンを照合する
- 完了の目安
- 全規格書と製造工程から、表示対象を確認した
- 順番
- 06
- 作業
- 期限と保存方法を確定する
- 完了の目安
- 設定根拠、日付形式、印字場所、保存条件が一致した
- 順番
- 07
- 作業
- 事業者・製造所と栄養成分を書く
- 完了の目安
- 正式名称・住所、製造場所、数値根拠と表示単位がそろった
- 順番
- 08
- 作業
- 個別ルールと実際の包材を確認する
- 完了の目安
- 追加事項、文字サイズ、見やすさ、印字後の現物を確認した
| 順番 | 作業 | 完了の目安 |
|---|
| 01 | 食品の分類と販売方法を決める | 一般用・業務用、加工食品・生鮮食品、国内製造・輸入などを整理した |
| 02 | 配合表と規格書をそろえる | すべての原料、別添品、添加物、アレルゲンの根拠がある |
| 03 | 基本の表示項目を並べる | 名称から栄養成分まで、必要項目の骨組みを作った |
| 04 | 原材料・添加物・原産地を書く | 配合順、複合原材料、表示名称、区分を確認した |
| 05 | アレルゲンを照合する | 全規格書と製造工程から、表示対象を確認した |
| 06 | 期限と保存方法を確定する | |
実際の商品ラベルを見ながら確認する
項目の多い食品は、原材料名欄を分解して確認する
ピザパンの原材料名欄には、食品原料、複合原材料、添加物、アレルゲンが続けて書かれています。長い表示ほど、①「/」の前後、②括弧の内訳、③欄末尾のアレルゲン、の三つに分けると確認しやすくなります。小規模な菓子店でも、チョコレートやジャム、ミックス粉などを使う場合は同じ考え方で規格書を確認します。
販売者と、実際に加工した場所は分けて考える
この商品では、販売者はイオン(株)、加工者は株式会社106デリカ 三田工場です。さらに、加工年月日、消費期限、要冷蔵10℃以下という条件が一続きで確認できます。自社店舗で販売していても、実際の加工場所が別なら、その関係を表示案へ反映します。カット野菜の商品ページで登録画像を見る
別の商品で応用する
表示実例ごとの確認テーマ
- 手塩屋:原材料と添加物の区分、期限の記載場所、製造者と製造所、2種類の栄養成分表示単位を確認できる。
- Kit Kat 苺:複合原材料の括弧、乳化剤(大豆由来)、個数表示、年月の賞味期限を確認できる。
- SPAM 減塩:輸入者、原産国名、100g当たりの栄養成分表示を確認できる。
食品表示ラベル作成でよくある間違い
図解4 作成中に止まって確認したいポイント- よくある間違い
- 似た商品の表示をそのまま写す
- なぜ問題になるか
- 配合、仕入先、製造所、期限の根拠が自社商品と違う
- 確認方法
- 自社の配合表と全規格書へ戻る
- よくある間違い
- 商品名を名称欄へ入れる
- なぜ問題になるか
- 一般的名称や個別ルールの名称と一致しないことがある
- 確認方法
- 食品分類と名称規定を確認する
- よくある間違い
- 加工原料の内訳を確認しない
- なぜ問題になるか
- 添加物、アレルゲン、原料原産地が漏れる
- 確認方法
- ソースやミックス粉を含め規格書を集める
- よくある間違い
- 販売者だけ書いて製造所を確認しない
- なぜ問題になるか
- 表示責任者と実際の製造場所は別の情報
- 確認方法
- 委託先と製造記録を確認する
- よくある間違い
- 期限を経験だけで決める
- なぜ問題になるか
- 包装や保存条件による変化を説明できない
- 確認方法
- 科学的・合理的な設定根拠を残す
- よくある間違い
- 栄養成分を一律に省略する
- なぜ問題になるか
- 小規模事業者等の省略条件へ該当するとは限らない
- 確認方法
- 販売形態と省略規定を個別に確認する
- よくある間違い
- 文字を小さくして全部入れる
- なぜ問題になるか
- 原則の文字サイズや見やすさを満たさない可能性がある
- 確認方法
- 表示可能面積と8ポイント等の規定を確認する
| よくある間違い | なぜ問題になるか | 確認方法 |
|---|
| 似た商品の表示をそのまま写す | 配合、仕入先、製造所、期限の根拠が自社商品と違う | 自社の配合表と全規格書へ戻る |
| 商品名を名称欄へ入れる | 一般的名称や個別ルールの名称と一致しないことがある | 食品分類と名称規定を確認する |
| 加工原料の内訳を確認しない | 添加物、アレルゲン、原料原産地が漏れる | ソースやミックス粉を含め規格書を集める |
| 販売者だけ書いて製造所を確認しない | 表示責任者と実際の製造場所は別の情報 | 委託先と製造記録を確認する |
| 期限を経験だけで決める | 包装や保存条件による変化を説明できない | 科学的・合理的な設定根拠を残す |
| 栄養成分を一律に省略する | |
食品表示ラベルの自作でよくある質問
食品表示ラベルは自分で作れますか?
自社で表示案を作成し、ラベルプリンターなどで印刷すること自体はできます。ただし、自作か外注かにかかわらず、表示内容を正しくする責任はなくなりません。無料テンプレートへ文字を入れるだけで終わらせず、根拠資料と食品固有のルールを確認してください。
個人事業主や小さな菓子店でも食品表示は必要ですか?
事業規模だけで、名称、原材料、アレルゲン、期限、保存方法などの表示が一律に不要になるわけではありません。栄養成分表示などには一定の省略規定がありますが、製造場所で直接販売する場合、包装せず販売する場合、ECや委託販売をする場合でも条件が異なります。実際の販売形態を整理して確認します。
一括表示のテンプレートだけあれば作れますか?
テンプレートは項目の抜けを確認するには便利ですが、原材料の並び順、添加物の表示名称、アレルゲン、原料原産地、期限の根拠までは決めてくれません。テンプレートは完成品ではなく、集めた情報を整理するための器として使います。
無料ツールで食品表示案を作る
無料の食品表示作成ツールでは、一般消費者向け加工食品の共通項目を順に入力し、一括表示のたたき台を作れます。添加物名の入力候補やアレルゲンの確認欄もあります。先に配合表と規格書を用意し、ツールの出力後に未確認項目と個別ルールを確認してください。出力は法令適合を保証するものではありません。
販売前の最終チェック
最終チェックは、画面上の文章だけで終わらせません。元資料との照合と、実際の容器包装での見え方を分けて確認します。作成者とは別の人が読み上げながら照合すると、思い込みによる見落としを減らせます。
図解5 販売前は「内容」と「現物」の2段階で確認する- 段階
- 1 内容照合
- 確認するもの
- 配合表・規格書・期限資料・栄養根拠
- チェック内容
- 原材料順、添加物名、アレルゲン、原産地、数値、事業者情報を一項目ずつ照合する
- 段階
- 2 現物確認
- 確認するもの
- 実際の包材、印字サンプル、商品
- チェック内容
- 期限の場所、文字サイズ、背景との対比、折れや継ぎ目、にじみ、内容量との一致を見る
- 段階
- 3 販売条件確認
- 確認するもの
- 販売先、温度帯、EC画面、納品仕様
- チェック内容
- 保存条件と流通、販売形態による追加対応、商品ページの情報を確認する
- 段階
- 4 版管理
- 確認するもの
- 承認済みデータと変更履歴
- チェック内容
- 使用開始日、原料変更、包材在庫、更新担当者を記録する
| 段階 | 確認するもの | チェック内容 |
|---|
| 1 内容照合 | 配合表・規格書・期限資料・栄養根拠 | 原材料順、添加物名、アレルゲン、原産地、数値、事業者情報を一項目ずつ照合する |
| 2 現物確認 | 実際の包材、印字サンプル、商品 | 期限の場所、文字サイズ、背景との対比、折れや継ぎ目、にじみ、内容量との一致を見る |
| 3 販売条件確認 | 販売先、温度帯、EC画面、納品仕様 | 保存条件と流通、販売形態による追加対応、商品ページの情報を確認する |
| 4 版管理 | 承認済みデータと変更履歴 | 使用開始日、原料変更、包材在庫、更新担当者を記録する |
参照した公的資料
| 表示責任者・製造所 | 責任を持つ事業者と実際の製造・加工場所 | 登記・届出情報、委託契約、製造記録 |
| アレルゲン | 原材料・添加物に由来する対象品目 | 全原料の規格書、製造工程 |
| 栄養成分表示 | 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量など | 分析結果または合理的な計算根拠 |
設定根拠、日付形式、印字場所、保存条件が一致した
| 07 | 事業者・製造所と栄養成分を書く | 正式名称・住所、製造場所、数値根拠と表示単位がそろった |
| 08 | 個別ルールと実際の包材を確認する | 追加事項、文字サイズ、見やすさ、印字後の現物を確認した |
小規模事業者等の省略条件へ該当するとは限らない
| 文字を小さくして全部入れる | 原則の文字サイズや見やすさを満たさない可能性がある | 表示可能面積と8ポイント等の規定を確認する |