食品表示の原材料名の書き方|作成手順を実物ラベルで解説
レシピをそのまま原材料名欄へ写してよい? 仕入商品の規格書と使用重量をもとに、名称・順番・複合原材料・添加物を整理する手順を、実物ラベルで解説します。
著者・監修: 食品表示ラベルナビ編集部
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原材料名欄は、レシピの材料を並べるだけでは完成しません。 仕入商品の中身を規格書で確認し、表示に使う名称と順番を決め、添加物・原料原産地・アレルゲンを整理します。
この記事は、自分の商品を包装して販売する食品事業者のための作成ガイドです。まず必要な資料をそろえ、4商品の実物ラベルで書き方を確かめましょう。
図1 原材料名欄を作るまでの流れ
- 1
レシピを整理する
本体・具・たれなど、使用したものと重量を一覧にします。
- 2
規格書を集める
仕入商品ごとの最新版をそろえ、内訳と添加物を確認します。
- 3
原材料と添加物を分ける
仕入商品単位ではなく、中に含まれるものまで分類します。
- 4
表示名称を確認する
ブランド名ではなく、表示に使える一般的な名称を調べます。
- 5
重量割合順に並べる
原材料と添加物は別々に並べます。計算の根拠も残します。
- 6
複合原材料を整理する
括弧内の内訳や分割の可否を確認し、必要なら順番を見直します。
- 7
原料原産地を確認する
対象原料と、その原産地・製造地を対応させます。
- 8
アレルゲン表示を加える
集めた情報を表示に反映し、レシピ・規格書と完成案を照合します。
アレルゲンや原産地の情報は、最後に探し始めるのではなく、規格書を集める段階から記録します。先に材料の構成を整理すると、括弧や並び順を何度も直す手間が減ります。
原材料名欄を作る前に準備するもの
手元に置く資料は3組
レシピ・製造記録
配合表、製造時の使用重量、仕込みごとの配合、加熱・吸水・廃棄などの工程、最終製品の出来上がり量。
仕入原材料の規格書
メーカー・商品コード・改訂日が分かる資料。原材料表示、添加物、アレルゲン、原産国・製造地の情報を確認します。
不足情報の確認メモ
内訳の割合や添加物製剤の成分量など、不明な点を仕入先へ質問。回答した人・日付・根拠資料を記録します。
仕入商品の正面に書かれた商品名だけでは、原材料名欄は作れません。 「製菓用チョコ」「業務用ソース」という名前が同じでも、メーカーや商品コードが違えば中身も違います。
パッケージの原材料表示は手がかりになりますが、省略された内訳や割合までは分からないことがあります。作成に必要な情報を規格書や仕入先への照会で補いましょう。
原材料整理シート|まずは1つの仕入商品から
下の表は、何を記録するかを示した架空の記入例です。「未確認」と「含まれない」は別の状態として残してください。
続くコピー用シートは同じ9項目の縦型です。仕入商品ごとに複製し、添加物を分けた行も作ると、表示案との対応を追いやすくなります。
| 仕入商品名 | 表示に使う名称 | 原材料または添加物 | 使用重量 | 複合原材料の内訳 | 原産地・製造地 | アレルゲン | 根拠資料 | 確認事項 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A社 製菓用チョコ・品番A01 | チョコレート(規格書で確認) | 原材料。含まれる添加物は別に整理 | 120g/1仕込み | 規格書の内訳・順番を記入 | 製造地を仕入先へ確認 | 対象品目ごとの有無を確認中 | A01規格書・改訂日を記録 | 内訳の割合と添加物情報を照会 |
原材料整理シート(1仕入商品分)
商品ごとに複製して記入してください。空欄は「なし」を意味しません。使用重量は単位と仕込み量もそろえます。
仕入商品・表示情報
- 仕入商品名:
- 表示に使う名称:
- 原材料または添加物:
- 使用重量:
- 複合原材料の内訳:
- 原産地・製造地:
- アレルゲン:
- 根拠資料:
- 確認事項:
手順1:使った原材料をすべて洗い出す
レシピの本体だけでなく、調味料、焼き型や仕上げに使う油、衣、たれ、トッピング、別添品も確認します。自家製の仕込み品を使う場合は、その配合表までたどります。
まず「使ったもの」を記録し、そのあとで表示上の扱いを確認します。少量だからという理由だけで、最初の一覧から外さないでください。
手順2:表示に使う名称を確認する
原材料名には、原則としてその原材料の最も一般的な名称を使います。ブランド名、仕入先の管理名、社内の「たれA」などをそのまま転記するとは限りません。
まず食品表示基準の一般ルールと食品別の規定を確認し、規格書でその名称に当てはまる原料かを確かめます。不明なら仕入先に名称の根拠も尋ねてください。
- 手元の記録
- 製菓用チョコA01
- 確認すること
- 規格書の名称・内訳・添加物
- 表示案へ移す情報
- 確認した一般的な名称と、必要な内訳
- 手元の記録
- 自家製たれA
- 確認すること
- 仕込みの配合と工程。中間原料として扱うか
- 表示案へ移す情報
- 適用できる表示方法を決めてから名称・内訳を整理
- 手元の記録
- 添加物製剤B
- 確認すること
- 含有成分、目的成分量、使用目的、表示可能な名称
- 表示案へ移す情報
- 条件に合う物質名・簡略名・用途名・一括名など
手順3:原材料と添加物を分ける
仕入商品の規格書で、食品原料と添加物を分けて確認します。名前が化学的に見えるかどうかで分類するものではありません。
たとえば、仕入れたチョコレートの中に表示対象の乳化剤があれば、チョコレートを原材料、乳化剤を添加物として整理します。仕入商品全体をどちらか一方に分類して終わりにはできません。
- 方法
- 記号で区分
- 配置のイメージ
- 原材料の並び / 添加物の並び
- 作成時に見るところ
- 区切りが見えるか。材料と添加物を混在させていないか
- 方法
- 改行で区分
- 配置のイメージ
- 上の行:原材料の並び
次の行:添加物の並び - 作成時に見るところ
- 意図した改行で明確に分かれるか。単なる自動折り返しになっていないか
- 方法
- 項目欄を分ける
- 配置のイメージ
- 原材料名欄:原材料の並び
添加物欄:添加物の並び - 作成時に見るところ
- それぞれの欄名と内容が対応しているか
通常は原材料、添加物の順で表示します。区分が明確なら、スラッシュだけが唯一の方法ではありません。印刷した状態でも境目が分かるかを確かめます。
添加物は物質名表示を基本に、認められた簡略名等、一括名、用途名併記の条件を確認します。製剤の商品名をそのまま表示名にするものではありません。
複合原材料に含まれる表示対象の添加物は、通常、その括弧内に残さず、ほかの添加物とまとめて区分表示します。
加工助剤やキャリーオーバーなどの表示免除は、使い方や最終食品での働き等の条件を確認して判断します。添加物名を省略できても、必要なアレルギー表示まで不要になるとは限りません。
できあがった表示の読み方から確認したい方は、原材料名と添加物表示の見方へ。ここからは、作成する側の順番の決め方を見ていきます。
手順4:重量割合の高い順に並べる
原材料は原材料の中で、添加物は添加物の中で、重量割合の高い順に並べます。 原材料と添加物を合わせた1つの順位表にはしません。
原材料の順番は基本的に製造時の配合割合から決めます。同じ仕込み量にそろえた使用重量を使い、レシピの記載順や仕入れた袋の大きさと混同しないようにします。
図3 レシピの記載順を、使用重量順に直す(架空例)
- 1
同じ1仕込みで比較
砂糖150g、小麦粉300g、バター120g、全卵80gを使う、という仮定の配合です。
- 2
原材料の順番を整理
小麦粉300g → 砂糖150g → バター120g → 全卵80g。添加物があれば別の一覧で整理します。
- 3
表示に必要な情報を加える
並びの部分例は「小麦粉、砂糖、バター、全卵」。原料原産地・アレルゲン等はここでは省略しており、完成ラベルではありません。
- ケース
- 揚げ油・抽出する茶やハーブ・捨てる調味液
- 確認する根拠
- 投入量と製品に残る量が大きく異なる場合、吸収量等の試験・調査を根拠に、製品中に含まれると考えられる重量で整理
- ケース
- 濃縮・乾燥原料を製造時に還元
- 確認する根拠
- 誤認を招かないよう確認したうえで、還元した状態や乾燥前の状態に換算する取扱い
- ケース
- 添加物製剤を使用
- 確認する根拠
- 製剤全体の使用重量だけでなく、表示する目的成分の重量を確認
出来上がり量は、加熱による水分の減少や歩留まりを確認する資料として残します。ただし、出来上がり重量から各原材料の順位を単純に逆算することはできません。
例外に当てはまる場合は、計算式・吸収量・仕入先の成分情報など、順番を決めた根拠を保存します。
仕込み品や、複数の仕込みに入る同じ原料は?
生地と具の両方に砂糖が入る場合、まず仕込みごとの使用量を記録します。そのうえで、中間加工原材料として表示するのか、構成要素別に表示するのかなどを確認します。
「同じ原料はすべて合算」「自家製なら何でも『自家製たれ』にまとめる」とは決められません。商品の構成と工程を整理し、複合原材料の分割条件や食品ごとの規定と照らし合わせます。
構成要素ごとに表示する場合の原料原産地の対象選びには、重複する原材料を合算比較する必要がない取扱いもあります。これは、原材料の並べ方すべてに適用するルールではありません。
仕込み・構成要素:加工-51~53、58(新しいタブで開きます)/原産地の対象選び:原原-11、14(新しいタブで開きます)
手順5:複合原材料の内訳を整理する
複合原材料とは、2種類以上の原材料からなる原材料です。 仕入れたチョコレートやソースを自社商品の材料として使う場合などが該当します。
基本は、複合原材料の名称の後ろに括弧を付け、その中身を内訳の重量順に書く形です。「商品の材料同士の順位」と「仕入原料の中身の順位」を分けて考えます。
図4 外側と括弧内で、比較する範囲が違う(模式図)
外側:自社商品に使う材料
原材料A、複合原材料B(内訳1、内訳2、内訳3)、原材料C。外側は自社商品に使った原材料同士で比較します。
内側:仕入れたBの中身
Bの中では、内訳1、2、3の順。規格書の配合・表示情報を確認します。Bに含まれる添加物は別に整理します。
- 仕入原料の例
- チョコレート
- 確認する欄
- 名称、構成原料、添加物、乳などのアレルゲン情報
- 作成時の注意
- 製菓用の商品名だけで判断しない。乳化剤・香料等の有無や由来も確認
- 仕入原料の例
- マーガリン
- 確認する欄
- 油脂・食品素材の内訳、添加物、配合や改訂の情報
- 作成時の注意
- 油脂の種類や乳成分等は商品ごとに確認。バターと同じ原料として扱わない
- 仕入原料の例
- 市販のあん・フィリング
- 確認する欄
- 名称、豆や果実・糖類等の内訳、添加物、アレルゲン
- 作成時の注意
- 『あん』『クリーム』という呼び名だけで内容を決めない。中間原料の表示条件も確認
マヨネーズ、しょうゆ、ソース、ミックス粉、ハムやソーセージも、同じように規格書を確認します。これらに特定の原料やアレルゲンが必ず入っている、と商品名だけで決めつけないでください。
内訳の記載を省略できる場合でも、使用している原料を調べなくてよいわけではありません。添加物・アレルゲンの確認に必要な資料は手元に残します。
「5%未満」と「その他」は、同じ条件ではない
- 取扱い
- 複合原材料の内訳全体を省略
- 確認する条件
- 複合原材料自体が製品の原材料に占める重量割合が5%未満、または名称からその原材料が明らかな場合
- 省略できる範囲
- 括弧内の構成原材料。複合原材料そのものの名称まで消すのではない
- 取扱い
- 内訳の一部を「その他」にまとめる
- 確認する条件
- 内訳が3種類以上。その内訳内で重量順3位以下、かつ各割合が5%未満であること
- 省略できる範囲
- 条件に当てはまる内訳。上位の材料を勝手に含めない
2つの「5%」は、比較する範囲が違います。「その他」にまとめた後ろの原料だけを抜き出して表示することもできません。
また、食品別の規定がある場合はそちらも確認します。初めて作るときは、先に内訳をすべて把握し、省略の根拠を説明できるものだけ整理しましょう。
中身へ分割して表示できる場合もある
単に混合しただけなど、原材料の性状に大きな変化がない複合原材料には、構成原料へ分割して表示できる場合があります。その場合は、ほかの原料との重量順も組み直します。
一方、仕入れたどら焼きの皮とあんを、砂糖・卵・小麦粉などへ一律に分解する例はQ&Aで不適切とされています。分割可否は、名称・性状の変化・表示の分かりやすさ等を踏まえて確認します。
手順6:原料原産地を確認する
国内で製造する一般用加工食品では、基本的に重量割合1位の原材料が原料原産地表示の対象です。ただし、食品別の規定や適用除外・省略条件があります。輸入された完成品の「原産国名」とも区別します。
水・添加物は、この原料原産地表示の対象から除きます。複合原材料の分割等で原材料名の構成が変わると、対象の確認もやり直すことがあります。
- 書き方
- 小麦粉(国内製造)
- 何を表すか
- 加工原材料である小麦粉の製造地
- 根拠資料で確かめること
- 小麦粉が国内で製造されたこと。原料小麦が国産という意味ではない
- 書き方
- 大豆(国産)
- 何を表すか
- 生鮮原材料である大豆の原産地
- 根拠資料で確かめること
- 使用した大豆の産地情報。仕入先が国内というだけでは判断しない
- 書き方
- 原料原産地名欄:国産(大豆)
- 何を表すか
- 別の項目欄で、大豆とその産地を対応させる
- 根拠資料で確かめること
- どの原材料の産地か明確か。複数原料があるのに『国産』だけにしない
原材料名の括弧内に書く方法と、原料原産地名欄を設ける方法があります。括弧には内訳・アレルゲン・産地と異なる情報が入るため、それぞれの対応が曖昧にならないようにします。
表示の順番に特段の規定はありませんが、Q&Aはアレルギー表示を優先し、その視認性を高める考え方を示しています。個別表示か一括表示かも踏まえ、実際の印刷サイズで確認しましょう。
手順7:アレルゲン表示を加える
原材料名を整理するときに、仕入先規格書のアレルゲン欄も照合します。複合原材料の中身だけでなく、添加物に由来するアレルゲンも確認してください。
個別表示が原則です。一括表示を用いる場合は、適用できる事情と記載方法を確認します。原材料名から自動的に漏れなく分かるものではなく、省略した内訳についても情報が必要です。
対象品目、原材料の「含む」と添加物の「由来」、個別表示・一括表示の具体的な書き方は、公開済みの食品のアレルギー表示の書き方で確認できます。
実物ラベルで見る4つのパターン
ここからは、登録済みの商品画像で表示形式を確認します。原材料名欄を作る際に、何の資料が必要かも合わせて見てください。
いずれも登録時点の実物表示例です。画像から配合割合や製造工程、表示の適法性を推定するものではなく、自社商品の完成ラベルとしてコピーすることはできません。
実例1 原材料が少ない表示:4種野菜の炒めミックス

「キャベツ(北海道)、玉葱(北海道)、人参(北海道)、ピーマン(茨城県)」に注目してください。 それぞれの材料名と、その材料に対応する産地を確認できます。
この画像から各野菜の使用割合は分かりません。また、商品によって生鮮・加工の区分や個別規定が異なり、この表示項目一式がすべての食品に当てはまるわけではありません。
自社で作る場合は、配合表、使用重量、仕入れた野菜の産地記録を確認します。野菜の種類や産地を変更したときも、現物と表示を照合してください。
実例2 「/」で区分:名代そうめんつゆ

「乾しいたけ/調味料(アミノ酸等)、酸味料」の境目を見てください。原材料と添加物を記号で区分した表示です。
途中の「糖類(砂糖、果糖ぶどう糖液糖)」は、糖類をまとめた表示です。括弧があるものをすべて、仕入れた複合原材料の内訳と判断することはできません。
自社のつゆなら、調味料類の規格書、直接使う添加物、複合原材料に含まれる添加物も確認します。この商品の順番を自社の配合へ流用せず、それぞれの根拠から整理してください。
実例3 括弧内に内訳:白子のり 海苔茶漬

先頭の「調味顆粒(食塩、乳糖、砂糖、…)」が、内訳を括弧で示した部分です。ここでの「…」は説明上の抜粋で、実物の表示にはありません。
内訳の括弧を閉じたあとに「(国内製造)、あられ、のり」と続きます。調味顆粒の中身と、その外側に並ぶ原材料を分けて確認できます。
同様の調味原料を使うなら、その規格書で構成原料の名称・順番・添加物・アレルゲンを確認します。この写真から配合割合や内訳の省略根拠までは分かりません。
実例4 「国内製造」の位置:ピザパン
横にスクロールして、表示の細部を確認できます。
画像を拡大して確認する(新しいタブで開きます)「小麦粉(国内製造)」は、小麦粉の製造地を表す表示です。 原料小麦の産地をこの表示だけから読み取ることはできません。
自社商品では、使用する小麦粉の規格書・製造地情報を確認します。仕入先が国内の会社だからという理由だけで「国内製造」とは決められません。
製造地の情報を確認できたら、原材料名との対応と、アレルゲン表示の見やすさも確かめます。画像は横にスクロールするか、拡大して細部を確認できます。
他社商品の表示をそのままコピーしてはいけない理由
同じ名前のクッキーやソースでも、自社商品と同じ配合・工程とは限りません。実物ラベルは、書く位置や括弧の使い方を学ぶための参考です。
「似た商品を見つけたので、その原材料名を使う」のではなく、自社の資料から作った表示案と、表示形式を見比べる使い方をしてください。
同じ商品名でも変わる情報
原材料と配合
材料の種類・使用割合・仕入商品の中身が違えば、名称や順番、括弧内も変わります。
添加物・アレルゲン・産地
使う添加物や用途、アレルゲン、原料原産地は、自社の原料と規格書で確認します。
工程と責任者
製造方法が違えば表示の判断にも影響します。製造者・販売者・製造所も他社の記載を流用できません。
完成前チェックリスト
原材料名欄の完成前チェック
原材料名欄だけでなく、レシピ・規格書・実際に印刷する表示を並べて確認してください。
資料と表示を照合
- レシピと表示内容が一致している
- 仕入商品ごとに最新の規格書を確認した
- 原材料と添加物を区分した
- 並び順の根拠を確認した
- 複合原材料の内訳と省略・分割の条件を確認した
付随する情報と更新
- 原料原産地の対象と根拠を確認した
- 添加物由来も含めアレルゲンを確認した
- 括弧・改行・区切りを印刷サイズで確認した
- レシピ・仕入先・規格の変更時に表示も更新する運用がある
整理した情報で、無料ツールに表示案を入力する
無料ラベル作成ツールには、原材料名、複合原材料の内訳、国内製造品の1位原材料の原産地・製造地を入力できます。原材料は自分で使用量の多い順に並べ、上下ボタンで順番を調整します。
添加物は表示名候補や用途などを確認して入力し、アレルゲンは確認済みの品目を選択します。現在のアレルゲン出力は一括表示です。
名称・内容量・期限・保存方法・製造所など、一括表示全体を確認する場合は食品表示ラベルの作り方へ。原材料名欄ができても、それだけで食品表示ラベル全体が完成するわけではありません。
原材料名の書き方でよくある質問
原材料名は何の順番で書きますか?
原則、原材料に占める重量割合の高い順です。基本は製造時の配合割合から決め、添加物は別に重量順で整理します。揚げ油の吸収量や還元する原料など、単純な投入重量比較では決められない場合もあります。
水は原材料名に書きますか?
Q&Aには、水を慣例として表示していない場合が多いと説明されています。ただし、水を配合記録からも除くという意味ではありません。食品ごとの規定や製造工程を確認してください。原料原産地表示では水は対象外です。
市販のチョコレートやマーガリンはどう書きますか?
使う商品の最新規格書で一般的な名称、内訳、添加物、アレルゲンを確認します。複合原材料は名称の後ろに括弧で内訳を書くのが基本です。内訳の省略や分割には条件があり、商品名だけでは判断できません。
添加物はどこから書きますか?
原材料と明確に区分し、通常は原材料に続けて表示します。スラッシュ等の記号、明確な改行、添加物欄を分ける方法があります。複合原材料由来の表示対象の添加物も、ほかの添加物とまとめて整理します。
原材料名に商品名を書いてよいですか?
原則として、その原材料の最も一般的な名称を使います。ブランド名や仕入先の管理名をそのまま転記するとは限りません。食品表示基準の個別規定と規格書で、表示に使える名称を確認します。
「国内製造」と「国産」は同じですか?
同じではありません。「小麦粉(国内製造)」は小麦粉の製造地を示し、原料の小麦が国産という意味ではありません。「大豆(国産)」は大豆の原産地を示します。どの原材料の何の情報かを対応させて確認します。
同じ原材料が複数の仕込みに入る場合はどうしますか?
まず仕込みごとの使用量と工程を記録します。中間加工原材料として扱うか、構成要素別に表示するか、分割できるかを確認してから整理します。すべて合算する、すべて仕込み名でまとめる、と一律には決められません。
他社商品の表示を参考にしてよいですか?
記載位置や括弧の使い方を学ぶ参考にはなります。ただし、配合・仕入原料・添加物・アレルゲン・産地・製造情報が異なるため、そのままコピーはできません。自社のレシピと規格書から表示を作成してください。
参照した公的資料・確認日
消費者庁「食品表示法等」現行資料一覧(新しいタブで開きます)
食品表示基準(新しいタブで開きます):第3条第1項・第2項、第5条、第8条等。食品ごとの別表も公式一覧から確認してください。
食品表示基準について・通知本体(新しいタブで開きます)/別添・添加物関係(新しいタブで開きます)。
食品表示基準Q&A・第2章加工食品(新しいタブで開きます):加工-51~59、73、74、91、248など。
Q&A・新たな原料原産地表示制度(新しいタブで開きます):原原-1、2、5~7、11、14、16~19、42、47など。
